11月8日:ただいま戻りました!

走行距離:113km
ルート :御殿場〜国府津〜世田谷


 7時起床。体が相変わらず重い。しかし今日が旅行最終日だ。
 12時間後にはもう東京だ!36時間後には学習院大学で疋田さんの自転車講座だ!その後は打ち上げだ!

 朝食は用意してもらえたので、食堂で食べる。BMW1000ccのバイクでツーリングをしているという中年ライダーと少し話をする。彼も昔は自転車乗りだったらしく、話が合う。僕が鈴鹿8耐の帰り道なのだと言うと、彼はさすがライダーなだけあって鈴鹿のコースにも詳しく、ひとしきり鈴鹿話で盛り上がった。

 彼はこうして一人で旅行をしてはいるものの、BMWバイクオーナーだけが集まったクラブに入っているそうだ。クラブというより、倶楽部と書いた方が雰囲気が出るだろうか。そこには…昭和一ケタ生まれの現役BMWオーナーなんかが普通にいたりして、僕のような20代の人は誰もいないという。BMWを買える人って、それなりに社会的成功を収めた人ではないのかな?

 10時になってようやく出発する。御殿場からしばらくは下りが続く。どこかで246に合流するはずだが、別に246にこだわる必要もないので足柄まではJR御殿場線沿いに下っていく。国道1号のピークはもっと東側だったが、246に関していえば御殿場あたりがピークで、それより東へは下るだけなのだろうか?疲れが蓄積した身にとっては、朝が下りスタートというのは嬉しい。

 駿河小山のあたりで、ようやく246に合流する。うひゃートラックがたくさん!以前もマウンテンバイクでここを登った気がするが、こんなに走りにくかったっけ?駿河小山から山北、松田まで下り基調で来られたからよかったようなものの、246は国道1号よりもさらに「クルマ御用達」ルートであるような気がしてきた。箱根越えに限れば、1号よりも246(&東名高速)の方がより直線的なクルマに適したルートだからなぁ…。

 ずーっと246を走っていけば最短距離だ。このまま厚木経由で二子玉川まで行けるし、そうなれば我が住まいのある千歳烏山もすぐだが、このような調子で246ばかり走るのはとてもイヤだった。長旅で疲れているのだ。旅行の最終日がクルマだらけだなんて、まっぴらごめんだ。

 そこで大井松田ICのあたりで県道77号を使って東進を試みる…が77号に入って30秒後には、もうあきらめていた。なぜなら、内陸をショートカットできるのはいいが、いきなり急な登坂が出現したからだ。そうですね、そうでした。神奈川県の内陸って、わりと山がちなのでしたね。ハイ、すみませんでした。坂が急かどうかよりも、精神的にこれ以上の登坂を登れなくなっていた。予想外の登坂には、これ以上は耐えられそうにもない。さすがなんちゃってチャリダーなだけのことはある。

 JR御殿場線沿いに海岸近くの国道1号まで南下することにした。国道1号を東進して、また北に走り直せばいいや。距離の多少よりも、なるべく平べったいルートを走ることを優先しよう。

 国府津で国道1号に合流。ちょっと雨に降られたりもしたが、往路で見覚えのある、というよりもこれまでにママチャリ箱根旅行、マウンテンバイク鹿児島旅行でも通ったルートでもあり、これで何度目の通過だろうか。

 国府新宿で地方道63号に入り、平塚までは往路とまったく同じルートだ。しかし平塚から先は、往路で使った小田原厚木道路を避け、そのまままっすぐ北上し、伊勢原市に入る。あまり北に行きすぎても今度はまた246にぶつかってしまうので、途中で適当に東に折れ、相模川は戸沢橋を使って渡った。東北に向かって走るのに東北方向のルートを使わずに東、北、東と進むのは距離的には損だが、しかし今はとにかく自動車爆走ルートを避けたかった。

 途中で昼食タイムは設けず、都会ならばどこにでもあるコンビニでの小補給のくり返しでごまかしごまかし走っていく。それよりも今は早く帰りたいー。太陽がどんどん西へと傾いていき、オレンジ色へと変わっていく。

 相模川を渡った後は海老名まで北上し、小田急を越えたところで往路と完全に合流だ!地方道51号を東北方向に走っていく。よーし、ここまで戻ってくればもう後はホームグラウンドだ!

 小田急相模原、相模大野、町田、鶴川、柿生…もはや日帰り圏内!空は暗くなってきたが、これなら夜間走行はほとんどせずにすみそうだイヤッホォウ〜帰ってきたぞー!東京鈴鹿往復して帰ってきたぞおーう!この高揚感がわかりますかー?わかりませんかー?

 新百合ヶ丘、よみラン前、そして生田。往路では登りだったところがことごとく下りとなって表われる。クルマも多いが負けるな。スピードに乗っていくぞーと思って坂を滑り降りていったそのとき。

 ドッ、ガン!と路肩の排水溝のフタらしきものの上で引っかかり、スピードが落ちた。ドッ、ガン!のときにタイヤの表面がへこみ、リムとぶつかったな…というのが感触だけでも分かった。タイヤがそこまでへこむほどの段差だったのだ。やっちまったな、きっと…。

 自転車を止め、後輪を確認。案の定、パンクだった。時計を見ると午後4時50分。もうすぐ完全に暗くなるような時間帯だ。

 ちくしょー家まであと10キロぐらいだろう?なんてこった面倒なこった。しかしたとえあと10キロであろうとなかろうと、パンクを直さなければ先へは進めない。ええい面倒くさい。路上では修理のスペースがないので、脇道の空き駐車場へと移動する。

 自転車をひっくり返し、後輪を外し、パンクの箇所はどこかなと…。もはやあたりは真っ暗でチューブの表面がよく見えない。自転車のヘッドライトを外して照らしてみる。この穴か?試しに空気を入れてみると、その穴からシューーーーーと空気が漏れているのが分かる。頬を近づけてみると、空気が頬に当たってよく分かる。これだ、ここがパンク箇所だ。

 ゴムのりを伸ばし、パッチを貼り付ける。やっぱ、1.25スリックタイヤにしてからよくパンクするようになったよなぁ…まあ今は僕の走り方が悪かったのだけれど。よし、穴はふさがった。パンク修理終了。そして空気を入れてみると、またシューーーーーという音が。何?穴はふさいだぞ?

 ヘッドライトで照らし直してよく見ると、穴は他にいくつも空いていた。んな…。絶句してしまった。んな…ナナナナナ!これか。これがいわゆる「リム打ちパンク」というやつなのか。もはや穴の補修はあきらめ、チューブ交換に及んだ。そんな、いくつあるか分からない穴を全部ふさいでいられようか!

 結局パンクの修理だけで40分もかかってしまった。5時半、再出発。気を取り直していこう。

 すぐに多摩水道橋にたどりつき、狛江以降はもう毎度おなじみの「仙川・野川必殺ルート」だ。もはやあたりは真っ暗だが、このへんはおなじみの道なので気にはならない。

 いつも空身の自転車で走っているルートを、今はツーリングの装備で走っている。しかも、東京から鈴鹿まで往復しての帰りだ。このギャップがたまんねーんだよなぁ。

 ところどころ街灯に照らされた静かな川沿いの道を走る。ときおりランニング中のランナーとすれちがうが、彼らの靴音はすぐに後ろへと流れていくのだった。静かだよなぁ。

 そして6時20分、わがアパートへの帰還を果たした。どんなに長旅であろうとなかろうと、アパートの3階まで自転車をかつぐのは一緒!

 ようやく帰ってきたぞー、帰ってきたぞー!勝どきをあげようではないか!

 さあ明日の夜は疋田さんの自転車講座だ。講座の前に戻ってこられてヨカッタなぁ。

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日付
タイトル
走行距離
宿泊
まえがき
久々の自走旅行。
10月27日 サイバーチャリダー、箱根を登る。
96km
箱根レイクヴィラユースホステル
10月28日 意外に楽勝国道1号。
117km
ホテルユートリー
10月29日 国道1号も捨てたもんじゃない。
74km
清風荘
10月30日 酷道1号の雨。
98km

愛知県青年会館ユースホステル

10月31日

名古屋に初めての滞在。

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愛知県青年会館ユースホステル
11月1日 ついに鈴鹿に到着!
71km
コンフォートイン鈴鹿
11月2日

嵐の前の旧道探索。

53km
コンフォートイン鈴鹿
11月3日 鈴鹿8耐参戦レポート。
153+20km
コンフォートイン鈴鹿
11月4日

旧道探索、スタート。

115km
愛知県青年会館ユースホステル
11月5日 ちゃりログが必要なルートとは。
102km
浜名湖ユースホステル
11月6日 再びレース。最高記録更新を目指せ!
176km
ホテルサンポート
11月7日 ユース開眼の地、御殿場へ。
81km
御殿場ユースホステル
11月8日 ただいま戻りました!
113km

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あとがき

なんちゃってチャリダーの金字塔。



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