11月5日:ちゃりログが必要なルートとは。

走行距離:102km
ルート :名古屋〜岡崎〜新居関
宿 泊 :浜名湖ユースホステル


 ここで、旧道探索のための留意点を考えてみよう。



↑たとえばこんな道路があったとしよう。西(左)から東(右)へと進む場合を例にとりあげてみよう。緑色が旧道で、黄土色が現在の国道だとする。

 西からやってきて、まずポイント1で旧道は寸断される。しかしこの場合は発見がたやすい。なぜなら道路の真向かいのポイント2がすぐ見つかり、道路を横断して引き続きトレースできるからだ。

 しかしポイント3になるとちょっと難しい。出くわす道路の幅が広すぎて、再び寸断された旧道への入口がどこにあるのかすぐには分からないからだ。太い国道を南北に横切る細い道路があるが、これとも間違えやすい。正しくはポイント4が旧道への再突入口なのだが、これを見つけられないと、北上してしまったり、あるいは国道沿いに東進してしまったりするのだ。

 ポイント4から5までは快適である。クルマもほとんど通らず、安心して快適に進むことができる。このように国道に沿っており、やがて国道に戻ってこれるルートが、実際のところ旅行中には有用であったりする。

 しかしポイント5に出るとまた複雑になる。はす向かいのポイント6あたりに旧道の入口があるのではないかと予想するのだが(緑の点線)、そのようなパターンだけではないから困ってしまう。実は5から7までは国道と旧道が重複していて、同一のコースを通っているのだ。だから6があるあたりをいくら眺めていても旧道の入口は見つからない。またポイント6のあたりに旧道ではなく関係のない道路があったりすると、まちがえてそちらに入ってしまいかねない。

 反対側に渡らず、ポイント7から再び旧道に入るのだが、道路の向かい側ばかり眺めていると見落としがちである。見落としてしまうと引き続きポイント8を通ってどこまでも走ってしまい、旧道探索ができなくなってしまう。

 7時40分起床。しまった、寝坊したか。同室のT君はまだ寝ているので静かに布団をたたみ、静かに荷物をまとめ、静かに部屋を出る。パッキングを済ませ、浜名湖ユースホステルに素泊まりの予約を入れる。8時50分ようやく出発。

 名古屋市街地を南下するが、毎回毎回高速道路下の幹線道路ばかりを走っていても面白くないので、一本中に入った静かな道路を南下することにした。言われなければ名古屋だと分からないような、静かな市街地だな…と思うがどうしても再び幹線道路に合流せざるをえなくなる。

 大都会の中で旧道を見つけにくいのは仕方ないが、今日新居関に行くまでの間に、どこかで旧道に合流したかった。しかしどれだけ名古屋を離れれば発見できるのか…?いつまでも普通のルートを走っていても仕方ないだろうに。

 うーむ、と思って信号待ちをしていると、ん?また一本中に入ったところに、お寺のようなものが見えるじゃないか?交差点を離れて細い道を入ってみると、偶然笠寺観音にたどりつけたのだった。ら、ラッキー。そしてここから怒濤の旧道快進撃が始まった。笠寺から鳴海、有松と、三重県の関宿で見たような旧宿場町が続く。すぐそこに国道1号が走っているとは思えない…ってあれ?ここってもしかして往路で通った?そのときもアヤしいとは思ったのだが。
 

↑大通りから中に一本入ったところにある笠寺観音。門の前の道路が旧東海道。
↓昔の屋敷があまり残っていなくても、このような案内をしてもらえるだけでもだいぶちがう。

↑有松付近。古い家並みが残っている。クルマもあまり通らない(重要)。
 
 それにしても昨日、真っ暗な中素通りしなくて本当にヨカッタ。思えばこのへんまで国道1号で来てしまったからなぁ。ほんと昨日引き返しておいて正解だった。やはり旧道探索は昼間のうちにすませないとな。

 有松でまた国道に合流するが、すぐにまた桶狭間から旧道が続く。その後もところどころで国道を走るが、刈谷、知立、安城と、ほとんどの区間で旧道を走ることができた。往路の国道ずくしとは大ちがいの走りやすさ。

 安城から岡崎に入るまでのあいだに、旧道と国道は合流する。矢作橋を渡り、岡崎の中心部へ。岡崎もまた中心部は市街化が進んだ場所で、旧道の発見は難しい。それに旧道があったとしても、城下町の場合は敵の侵入を防ぐためにわざと街路を直角に曲げてあるからさらに探索が困難だ。

 だから市街地では半分探索をあきらめて、国道から何本か中に入った平行する道路を走れればそれでよしとしよう。市街地を抜けて国道に合流した後も、なるべく国道を嫌って脇道を走るようにする。ただ川に橋がかかっているところでは、旧道の橋が残っているとはかぎらないようだ。

 藤川宿は分かりやすい。ツーリングマップルにも載っている。そして舞木、本宿と旧道を走り、ほとんど国道に出ることがない。長沢でも旧道、赤坂でも旧道、御油でも旧道、国府でも旧道…な、なんだ?けっこう旧道って残っているじゃないか。御油では立派な松並木の下を走ることができた。

 すでに豊川市に入っているが、わずかな区間で国道を走っただけでまた旧道。小田渕で旧道、宿(という地名)でも旧道、豊川放水路を渡っても旧道。そして豊橋(という橋)を渡って、豊橋市街地に入ったところで岡崎のように旧道を見失ってしまった。まあ、思ったよりもトレースできたな…。

 豊橋市街地ではもうあきらめて国道1号を素直に走る。そしてまたどこかで旧道に復帰したいなぁ…と思っていたら殿田橋というところで再び旧道らしき道を発見した。これはラッキー。

 二川で旧道。二川駅前には私営の自転車預かり所が何軒かあった。公営の駐輪場ではないのか。昔の駕籠とか人力車とか早馬の中継地点!?だったりして。

 東海道線のトンネルをくぐって国道1号に合流。だいぶ日も西に傾いてきた。しばらく国道1号を走り、白須賀でまた旧道。太平洋岸に近づく。峠を越え、新居関までも国道に平行して旧道。しかしもはやあたりは真っ暗で、街並みまではよく見えない。早く宿に着きたい!

 新居の市街地に出たところで旧道探索をやめ、駅前に出る。山の中にある浜名湖ユースホステルにたどりつくためには、駅前から進まないとよく分からないのだ。街灯なんかもほとんどないし。しかし浜名湖ユースでは夕飯は注文できなかったので、町で夕飯を済ませなくては。浜名湖ユースに一度行ってしまうと、町へ下りるのが非常に面倒くさくなることを、以前の旅行ですでに学んでいた。

 5時半、国道沿いのラーメン屋「ラーメンハウス寅ちゃん」で食事。ここは往路でもお世話になった。替え玉やご飯も注文し、お腹一杯。そして途中の商店でお菓子なども買い、ようやくユースへ向かう。6時50分、ユース到着。

 往路では雨に降られ、しかも交通量の割に幅の狭い国道1号のおかげでずいぶん窮屈な思いをしたけれど、今日はとても有意義な探索だった。静岡県内の国道1号はわりと走りやすかったし、あえて旧道でなくてもいいか?と思ったけれど、愛知県内は絶対に旧道を走りたいものだ。

<宿にて>

 宿の同室の二人はライダーさんだった。そのうち一人はマウンテンバイク経験者。山の中のトレイルではなく、人工的に作ったコースでの競技系のマウンテンバイク経験者だった。空中にジャンプして、パニクって手を離してしまい、大けがをしたことがあるそうだ。そんなこんなで事故話でもりあがってしまった。

 まぁ無事に生還できたから笑い話にできるわけだが、事故にあうと妙にスローモーションになるというのは皆一致の意見だった。僕もかつて登坂中にクルマとぶつかってボンネットを転がったことあったもんなぁ。

 他の同室の人も、みなライダーばかりだ。ライダーの人たちと話していると、バイクネタが蓄積されていくが、そもそも僕はバイクの免許さえ持っていないので、残念ながらその知識は死蔵されることになるのだった。

 さて、2日間旧道を探索をしてわかったことがある。旧道は旧道でも宿場町を貫いているところと、それ以外の区間があるが、宿場町は見た目ですぐ分かるとして、それ以外の区間の旧道にも最大公約数的な目印が残されていることに気がついた。列挙してみると…

●古い家屋敷:木造だったり、格子だったり、石造りの塀だったり、昔から住んでいそうな家
●松並木:これは分かりやすい
●一里塚(跡):これも分かりやすい
●常夜燈(跡):でっかい石灯籠のようなもの
●寺や神社:小さいやつがヒョイっと登場する。周りが市街化されても取り壊されにくいのだろう
●祠:突然ヒョコッと現れると、ああここも旧道なのか?という心証を得られる
●特定郵便局:これはもうちょっと検証が必要だろう
●地図を持ち、リュックを背負った中年ハイカー:ある意味もっとも確実な旧道の目印かも(結構いました)

 これらの目印を参考にすれば、もしかしたら下調べなしで初めて行く場所でも旧道を拾えるのではなかろうか…??

 さあ、明日は1日最高走破記録に挑戦だっ!

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日付
タイトル
走行距離
宿泊
まえがき
久々の自走旅行。
10月27日 サイバーチャリダー、箱根を登る。
96km
箱根レイクヴィラユースホステル
10月28日 意外に楽勝国道1号。
117km
ホテルユートリー
10月29日 国道1号も捨てたもんじゃない。
74km
清風荘
10月30日 酷道1号の雨。
98km

愛知県青年会館ユースホステル

10月31日

名古屋に初めての滞在。

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愛知県青年会館ユースホステル
11月1日 ついに鈴鹿に到着!
71km
コンフォートイン鈴鹿
11月2日

嵐の前の旧道探索。

53km
コンフォートイン鈴鹿
11月3日 鈴鹿8耐参戦レポート。
153+20km
コンフォートイン鈴鹿
11月4日

旧道探索、スタート。

115km
愛知県青年会館ユースホステル
11月5日 ちゃりログが必要なルートとは。
102km
浜名湖ユースホステル
11月6日 再びレース。最高記録更新を目指せ!
176km
ホテルサンポート
11月7日 ユース開眼の地、御殿場へ。
81km
御殿場ユースホステル
11月8日 ただいま戻りました!
113km

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あとがき

なんちゃってチャリダーの金字塔。



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