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今回のレースでやりたかったのは、これまでの自己最高1日走破記録を更新するということだった。すなわち180km以上を走るということだ。 僕が「なんちゃってチャリダー」を名乗る理由はいくつもあるのだが、その一つがスポーツとして自転車には乗らないということである。だいたいスポーツがロクにできないものだから自転車に流れてきたのに、なんでその自転車でタイムを競ったり他人と競争したりとしんどい思いをしなければいけないのか?僕はあくまで旅行者であって、アスリートではないのだ。サーキットみたいな箱庭の中をグルグル走ってもたぶん面白くないだろう、という考えが自分の中にあった。 ではなぜ今回参加しようと思ったのか?それはアスリートではなく旅行者としての自分の走破能力が知りたかったからだ。1日あたり180kmという走行距離は過去2度記録しており、 最初の記録は1996年の夏に、八王子から房総半島への旅行で、なんとママチャリ(変速なし)によって記録している。2回目の180kmは2000年のゴールデンウィークに日光から東京まで、これはマウンテンバイクによって記録している。 旅行用自転車の最高峰であるランドナーにたどりつき、かつママチャリで旅行していた頃に比べて格段に自転車に関して鼻がきくようになった今ならば、もっと走れるはずだと思った。信号がなく、クルマのいないサーキットは、新記録への挑戦に申し分ない舞台だったのである。スポーツとして自転車に乗っているのではないとはいえ、自分なりの、自分だけの勲章が欲しかった。つまり、初めてママチャリで大遠征した頃の気持ちに戻ったわけだ。それに、アスリートではないと言ったが、アスリートの世界をちょっとだけ体験してみたいという気持ちもあった。 |
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![]() フロントバッグにつけたエンブレム。 青地にオレンジの縁取りで黄色の文字。 よく目立つ。ピット前を走るとき「え?東京から自走?」 「自走だってよー?」というヒソヒソ声が聞こえた。 |
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信じられない、通常ありえないこと、それでいて「だからなんやねん」というショウモナイことを自転車でやってのけ、かつ自分の走破能力の限界に挑む、これこそが今回の参戦のいちばんの目的だった。だからこその東京からの自走であり、自転車以外の斤量を背負っての参加だった。これが、たとえば輪行しての参加だったり、自転車に荷物を一切積まずに走ったり、走行距離は二の次で「愉しむこと」優先だったりしたら、はっきりいって自分がレースに参加する意味はほとんどなくなってしまう。 |
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