10月2日:漆黒のオホーツク海。

走行距離:137km
ルート :網走〜興部(おこっぺ)
宿 泊 :道の駅おこっぺ


 朝6時、目が覚める。すさまじい雨音が聞こえる。この中を走るのはいやだなぁ。。。うとうとうと。

 朝7時半、もう一度起きる。テレビの台風情報を見る。朝6時頃に苫小牧に上陸し、これから道東、道北で激しい雨が降るらしい、、、。気分はいきなりげんなりだ。しかしこのときいちばん気になったのは台風情報を解説している石原良純だった。肩書きが「気象予報士」になっている。数年前に新設された資格だ。芸能人として生きる以外の道を探ったのか?転職?

 8時40分、出発!早朝ほど雨脚は強くない。がしかし間断なく降っていることは降っているので、上下に雨がっぱ着用。網走から30km近く、中標津のチャリダーから聞いたとおり、サイクリングロードが整備されているのでありがたく使わせていただく。路上には木の枝やら葉っぱやらが散乱しており、台風の激しさをものがたっている。

 最初は雨の中を進撃していったが、いつの間にか雨はやんでいた。そして、やたらと蒸し暑くなってきたぞ!?急いで雨がっぱを脱ぐがすでに汗びっしょりだ。まあ雨がやんだのはありがたい。気分よく進撃再開。オホーツク海沿いの238号をひたすら進んでいく。

 10時40分、常呂町の「はま市」でホタテ定食とツブ貝串焼きを食べる。昼飯にはまだ早いが、空腹したら即食べればいいのだ。それにしても今回の旅行、なんかやたらとウマイもんを食べる機会が多いなぁ。

 11時20分、出発!台風一過、吹き返しの風が強いし、消耗も激しい。まめに休憩をとりながら進んでいこう。というわけで12時40分、道の駅さろまにピットイン。カボチャアイスを食べてエネルギー回復。なんか、道の駅のたんびに引っかかっている気がしないでもない。

 1時、出発!空はすっかり晴れてしまったが、風が猛烈に強く、なかなかつらい道のりだった。右手に見えるサロマ湖は素通りしてしまう。行けども行けども右手はサロマ湖。

 4時過ぎ、ようやく紋別市の道の駅もんべつに引っかかる。いったい何度目の大休止だろうか。もうそろそろ走るのやめたいなぁなどと思うが、ここでやめてしまうと宗谷岬までの道のりが一気に苦しくなる。やはりもうちょっと進んでいこう。

 道の駅に併設されている資料館を出て駐輪場に戻ると、名古屋からやってきたというホンダのカブに乗った男に話しかけられた。進行方向は同じだが、彼はバイクなのでとりあえずお別れだ。しかし今夜泊まる場所は僕と同じで、道の駅おこっぺ併設の無料宿泊所。またあとで。

 空は一気に暗くなり、またまたショボショボと雨が降ってきた。風も強くなってきた。

 しかもオホーツク海沿いは国道であるにもかかわらず、街灯の類がいっさいない!たまに通り過ぎる自動車のヘッドライトが唯一の光。歩道はかなり幅広くとってあるようだが、歩道と車道の境界の段差がまったく見えない。完全な真っ暗闇の中を走っているので方向感覚が狂う。

 危険きわまりないのでハンドルに付けているヘッドライトを外し、フロントバッグのレインカバーの内側に潜り込ませ、自分の走る右前を照らすようにセット。緩いアップダウンが続くようだが先の様子は見えないのでペースはゆっくり。いったい何時になったら目的地につくのか?そして今は何時か?と思っても顔を近づけなければ腕時計さえ見えない漆黒。

 そして午後6時半、ようやく興部の市街地に入り、道の駅おこっぺに到着。孤独感のつのるラスト30kmだった。かつてこれほどまでに街の灯りを嬉しく思ったことはない、、、、。

 やがて道の駅おこっぺを見つけ出し、自転車を停め、ピットイン。道の駅の敷地内に列車の車両を宿泊施設(といってもフロアを広間にしただけ)に改装したブツがあるのだ。


道の駅おこっぺ併設の宿泊所


 中に入ってこんばんはー!先ほど紋別の道の駅で会ったカブの男ともここで再会を果たす。他にもライダーさんたちがたくさんいてはる。北海道周遊しているカップルも。みんなそれぞれが独立部隊の隊長なのだ。旅の話に花が咲く。宗谷岬に行ったあとの泊まり先は決めていないが、稚内市内にライダーハウスみどり湯というところがあって、そこがオススメらしい。またまた貴重な情報だ。メモしておこう。

 雨と汗でベタベタなので、近くの銭湯に行くことにする。毎日風呂に入らないと気が済まないあたりが、なんちゃってチャリダーたるゆえんである。かなり熱めのお湯でサッパリし、近くのスーパーで食料を買い込み、宿舎にて食事。

 僕が銀マットと寝袋を敷いたその隣のライダーさんが、宿に今いるメンバーの中では何となく親分肌というかんじだった。

 そして彼はなかなかの重装備。特に自炊セットがなかなかの充実ぶりで、飯ごう一杯のご飯に、ニンジン、ジャガイモ、ソーセージ、タマネギ入りのスープがどっさり。ところが彼は今腹一杯で動けないのだという。ご飯にそのスープをぶっかけた物をたっぷりといただいてしまった、、、、。美味じゃのう。。。軽装備チャリダーには出来ないことだ。結局僕は未だにガスバーナーを買っていない。

 旅の話は盛り上がり、情報交換もし、さあ寝ますか。今日は本当にヘトヘットに疲れたのですぐ寝る。
 

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日付
タイトル
走行距離
宿泊
まえがき
3年越しの北上旅行、これでトドメ。
9月27日 急に冷え込む北海道。 102km 砂川駅前旅館
9月28日 層雲峡を目指せ。 113km

とほ宿「ゆわんと村」

9月29日 層雲峡攻略戦。 150km 美幌ユースホステル
9月30日 森を越え丘を越え。 111km なかしべつ温泉ライダーハウス
10月1日 逃げるべし、台風から。 123km とほ宿「ほくい44」
10月2日 漆黒のオホーツク海。 137km 道の駅おこっぺ
10月3日 はがれそうな一日。 115km とほ宿「トシカの宿」
10月4日 最終目標。 95km ライダーハウスみどり湯
10月5日 極めたのは何人目。 2km -
あとがき

終わらない旅。


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