10月1日:逃げるべし、台風から。

走行距離:123km
ルート :中標津〜開陽台〜網走
宿 泊 :とほ宿「ほくい44」


 月が変わり、10月になった。

 朝5時40分起床、すぐに出発の支度をする。台風が北上しているのだ。これからは明らかに天気が崩れる。今日は北に逃げる日だ。早起きしたがすでにチャリダーやライダーでも出発した人はしてしまったのだ。

 こちらも6時半出発!コンビニで腹ごしらえをし、進撃開始。今回の北海道旅行で楽しみにしていた場所の一つである開陽台を攻略することにする。

 空はくもり、空気は冷たい。長袖でないとちょっとつらい肌寒さだが気分は爽快。アップダウンの続く丘陵地帯を走り抜け、中標津空港を通過し、目指せ開陽台!そして出発後1時間で開陽台到着。けどくもっているなぁ??霧が深いなあ??

 とりあえず駐車場に自転車を止め、展望台に行ってみる。「地球が丸く見える」と書かれた標識がむなしいぢゃないか。視界はせいぜい数十メートルといったところだろう?

「・・・・・・・・うーむ」

 一人でうなってしまう。とりあえず写真を撮るが、霧、霧、霧しか写らない。いったいおれは、何しにここまで来たんだ?まあネタにはなるからえーか?
 
霧の開陽台
↑地球が丸くなんか見えない、霧しか見えない開陽台。楽しみにしてたのに。。。

 ふーん、もういいもん!展望台の眼下にはライダーが何人かテントを張っているようだがこの後台風が来るはず。撤収を急いでいる人も数名。僕も早々に開陽台を後にすることにした。8時進撃再開。

 この後のルート取りだが、本当は知床経由でオホーツク海に出たかったが、ここまで連日100kmオーバーで頑張ってきたにもかかわらず、日数、距離的にかなり無理が生じそうな気配なのだ。予定外だったが、摩周湖近くの清里峠を越えて網走に向かうことにした。若干西に戻るかんじになる。

 方針が決まればあとは素早く実行するのみ。地方道150号の丘陵地帯を西に進む。しかしまっすぐ伸びた道が、はるか彼方までグリングリン上下にうねっているのが見えてしまうのは、心理的にこたえるものがある、、、。アップダウン確定やで。北海道が大平原だというのは、実にまったく勝手な妄想だったのだ。
アップダウン
↑こんな調子でアップダウンが永遠に続く。すでに2つの山が見えるではないか。

 そして清里峠の登坂開始!とはいえさほどきつい登りでもない。丘陵が永遠に続くよりマシである。10時半に清里峠を越える。休憩を入れることなくすぐにダウンヒル。急げ急げ北に逃げろ。天気は南から崩れてくるのだ。途中摩周湖の水が湧き出てできた神の子池があるのだが、先を急ぐので今回はパス。道道中標津斜里線を北上していく。

 途中パパスランドなる健康ランドを通りがかる。時間は11時。ちょっと休憩するか、といっても温泉に入るわけではない。その横の雑貨店で昼食。カップラーメン、ヨーグルト、お菓子を買い込んでお湯をもらう。カップ麺をすすりながら店のおばちゃんとお話する。どっから来たのかどこへ行くのか仕事は何しているのかといった定番の話題から自転車旅行の話まで。
 自転車で来ているのだというと、なんとおばちゃんはホカホカご飯にいくら丼を作ってくれた!いくらはえらく大粒で弾力がけた違い!めちゃうまジューシーないくらであった。。。ハグハグハグと一気に食べる。

 結局1時間近くも長居してしまった。再び進撃開始!道道250号を北上する。ひとたび先を急ぐとなれば、急に心が焦り出す。空は明るいが相変わらずのどんより雲。

 オホーツク海沿いの国道244号に出た後は、海沿いに進むだけだ。網走の市街地にいたり、あと数kmで宿に着く。午前から頑張ってこいだおかげで時間が余りそうだ。通りがかった網走市役所の1階を見学する。僕も普段は市役所の1階に勤めているからね。・・・やはりうちの市役所に比べてのどかなところだった。

 2時半、予定していたとほ宿「ほくい44」に到着。空は今にも雨が降りそうなかんじだ。すぐさま二日後の宿として浜頓別のとほ宿「トシカの宿」に予約を入れる。明日は途中の興部(おこっぺ)の無料宿泊所に泊まるつもり。昨日チャリダーの人から聞いた場所だ。

 雨が降り出す前に、すぐ近くの網走監獄博物館に行くことにした。明治以来、囚人たちが寝泊まりし、作業していた網走刑務所。現在は移転してしまったが旧獄舎は博物館として公開されているのだ。この時期、観光客はほとんどいない。展示の内容はなかなか面白いもので、自転車旅行の途中でこういったインドア系の場所にはめったに行かない僕でも楽しめた。

 5時に宿に戻り、6時から風呂。近くのホテルの温泉に連れて行ってもらえるのだ。一日の汗を流し、7時に夕飯。風呂から出る頃に、雨が降り出していた。

 うーむ、宿泊客は僕一人なのか。そしてここの食事なのだが、オーナー夫婦とその子供と同じ部屋の同じテーブルで同じ時間に食べるのである。まるで家族の一員になったかのようなかんじだが、料理の品数は家族の物より客である僕の方が多い、、、。ちょっと居づらいなあ(笑)

 食後は家族と共にテレビでニュースを見たり、北海道本を読ませてもらったり。そしてここへきてとうとう台風21号につかまることが確定的となった。いったいなんちゅー旅行やねん。。。明日も130kmコースだというのに、、、。

 それにしても宿泊客が今日も自分一人というのは実に孤独だ。おもしろーないのー。

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日付
タイトル
走行距離
宿泊
まえがき
3年越しの北上旅行、これでトドメ。
9月27日 急に冷え込む北海道。 102km 砂川駅前旅館
9月28日 層雲峡を目指せ。 113km

とほ宿「ゆわんと村」

9月29日 層雲峡攻略戦。 150km 美幌ユースホステル
9月30日 森を越え丘を越え。 111km なかしべつ温泉ライダーハウス
10月1日 逃げるべし、台風から。 123km とほ宿「ほくい44」
10月2日 漆黒のオホーツク海。 137km 道の駅おこっぺ
10月3日 はがれそうな一日。 115km とほ宿「トシカの宿」
10月4日 最終目標。 95km ライダーハウスみどり湯
10月5日 極めたのは何人目。 2km -
あとがき

終わらない旅。


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