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7時半起床。土砂降りの雨だ。いやだなぁ。そして何となく昨夜のホテルの主人とのイヤなやりとりを思い出してしまった。朝から憂鬱になる。のろのろ準備し、降りしきる雨の中、出発。午後は晴れるといいけれど。
国道5号から外れ、海沿いの国道37号を進む。雨、雨、雨。雨がっぱにポツポツ雨粒の当たる音だけが耳に響く。濡れた路面の上をジョワーっと進む。
お?向こう側から一人女性チャリダー発見。向こうも雨がっぱを着込んで走っている。サイドバッグを4つ搭載しており、僕よりもはるかに重装備だ。お互い手を振ってあいさつし、すれ違う。
しかし静狩峠を超えるあたりで雨は小降りになり、そして礼文華峠を越える頃にはすっかり雨は上がった。よかったよかった。
12時、大岸のドライブインでジンギスカン定食を食べる。食べ方がよく分からないので、店員さんに訊く。丸い鍋の中心部にお肉、外縁部に野菜を置けば、肉汁が野菜にかかってうまい具合になるという。ジンギスカン定食とジュースをたいらげ、再び進撃。
大きな峠はないものの、内陸のアップダウンが続いて苦しい。豊浦、虻田と走り抜けていく。空はカラリと晴れ上がった。
虻田町の入江というところから洞爺湖に向かって登坂しようとするが、数年前の有珠山の噴火の影響で通行止めとなっていた。2kmほどの道のりを引き返し、仕方なく37号をもうしばらく南下することにする。
長和で国道453号に入り、有珠山や昭和新山を見上げながら進む。3時過ぎ、洞爺湖下のセイコーマートで昭和新山ユースに電話して空き部屋を確認。3時25分、ユースに到着!雨に降られたこともあり、走った距離のわりには疲れてしまった。
ユースの会員証の期限が近いので更新の手続きをしてもらおうとしたら、ユースのペアレントさんから次に泊まるユースで更新してもらえばいいだろうなどと言われた。そんなバカな話があるか。期限内にユースに泊まる予定はもうないというのに。しかしどうあっても取り合ってはもらえなかった。ふざけた話だ。ユースでそもそも更新を取り扱っていないというならまだしも、ここの場合は単なる怠慢ではないか。期限を過ぎてから更新すると、更新料が余計にかかるんだよっ。
まったく不愉快な気分だぐちぐち。
さて、同室のTさんという人は埼玉県から来ており、レンタカーで回っているという。そして、旅行に出る直前に地元で自分の自動車に乗っているときに通りがかった運転下手な自動車にぶつけられてしまい、示談交渉が長引いているのだそうだ。宿でも何度も保険会社の人と電話で相談をしているようだった。相手がなかなか非を認めないということで手こずっているらしい。
警察の認定ではほぼ相手方に責任ありということになったらしいが、自動車同士だとなかなか責任比率が0対100というわけにはいかないようだ。ほんの数日前、恐山に登坂中に自動車に転がされた記憶がよみがえる。オレも治療や保険会社との交渉、警察への資料提出、まだ全部終わっていないもんなぁ(結局僕の場合は0対100)。
風呂に入り、夕飯を食べ、洗濯を済ませ、夜8時からユースから出ている洞爺湖の花火大会鑑賞ツアーに参加することにした。なんと花火は毎日開催。すばらしい。
乗り付けたワゴンに同宿の人たちと乗り込む。Tさんの他に、外国人の女の子も一緒だ。ユースなら世界各地にあるし、外国の人でも泊まりやすいんだろう。
「コンバンワ」とお互いあいさつ。あとは英語でお話する。女の子と書いたが彼女は岐阜県の郡上八幡に英語の教師として日本に来ているんだそうだ。何してるんだとかどこ旅しているんだとかおなじみの会話をするが、つたない英語でゴメンよ。しかも質問攻めだぜ。
彼女「仕事は何をやっているの?」(英語で)
僕「Public servant.I work at a city hall.」
彼女「どんな仕事?」(英語で)
僕「KOSEKI,,,.Registering people,,,birth,death,marriage,diversion and so
on.」
彼女「へー、すごいねー。で、今回はここまでどうやって来たの?」 (英語で)
僕「From Hakodate,by bicycle!」
彼女「えー、ものすごー!エキサイティングだねー」(英語で)
僕「Yes,very exciting,but ,,,, isolated.」
彼女「(笑)」
たぶん、中学レベルのボキャブラリーしか残っていないと思う。
そうこしているうちに花火会場に着いた。洞爺湖に面したホテルからのお客さんたちも結構いる。みんなで湖岸に繰り出す。湖の上の船から花火は打ち上げられるらしい。一緒に歩こうというので彼女と散策する。はっきり言って楽しかった。僕は東京では一人でも花火大会を見に行ってしまう花火好きだけれど、やっぱ花火は一人で見に行くものではない。
花火そのものはド派手なものではなかったが、湖面に映える花火が素朴に美しい。こういうのもありだよな。
宿に帰り、明日の晴れを祈りつつ、寝る。
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