7月21日:日光街道まっしぐら。

走行距離:109km
ルート :川治温泉〜山王峠〜会津若松〜塩川
宿 泊 :会津の里ユースホステル


 朝6時20分、目が覚める。テントを張った草むらのすぐ横の町営広場では、リトルリーグの練習が始まっていた。朝からみんな元気だなあ。とりあえず僕は風呂にでも入ろう。

 前日に引き続き、入浴券300円ナリを買って、風呂につかる。例によって1時間ほど浸かってしまった。7時半に風呂を上がり、着替え、テントを片づけ、荷物をパッキング。8時20分出発!昨日に引き続き国道121号を北上していく。男鹿の湯近くのそば屋で朝食。さらに北上を続ける。

 延々と続く緩い登坂。日が昇り、だんだん蒸し暑くなってきた。山の中に延びる日光街道、福島県に入るまではずーっと登りだ。

 10時半、栃木県と福島県の境にある山王峠手前の休憩所にて一休み。私営の休憩所兼観光物産販売所なのだが、ここの主人がなかなか愉快な人だった。来る人来る人みんなにヒラタケのみそ汁を振る舞い、おばさん相手に軽口たたいて大ウケである。テーブルの上には佃煮や漬物がずらりと並び、自由につまんでいいという。なんと太っ腹な。

 休憩所から5分ほどで山王トンネルに到着。ここから先は一気にダウンヒルだ。トンネルを抜け、福島県に入る。途中「道の駅たじま」で、ソフトクリームを買って涼を取る。

 ご褒美のダウンヒルを終え、たしかこのあたりに大学時代にスキーしに来た寮があるはずだが…寮への道は分からなかったが、いつもみんなで降りていた会津鉄道の会津荒海駅にて記念撮影。いつも電車で来ていたこの駅に、今日は自転車で来ている。

 峠を越えるまではおおむね南に向かって流れていた鬼怒川に沿って走ってきたが、ここから先は、分水嶺でもある山王峠より北側に流れ出す阿賀川に沿って走ることになる。会津田島を経て、1時頃に沿道のイタリア料理店「トマッチーナ」でパプリカのひき肉詰め定食を食べる。高カロリーで一気に元気が出るなぁ。
 腹ごなしに河原に降りて、阿賀川に侵食されて出来た奇岩群がお見事な「塔のへつり」を見物する。つり橋を渡り、奇岩群の横っ腹にえぐられた回廊を渡って記念撮影。

 2時過ぎ、進撃再開!引き続き日光街道を北上し、湯野上温泉、芦ノ牧温泉を通過。今日はどこまで走れるかなあ。出来れば会津若松までは行っておきたい。ちょっと急いでいこう。

 山間部を抜け、会津盆地に入り、視界が開けてきた。時間はすでに4時。会津若松と喜多方の間にある「会津の里ユースホステル」に電話して今夜の宿を確保。宿泊がテントだけの旅行というのも寂しいし…。鶴ヶ城を横目に見つつ、北上を続ける。本当はお城をはじめ、白虎隊自刃の地である飯森山なども見に行きたいけれど、それはまた今度にしよう。

 地方道69号に入り、北上北上。塩川町に入り、午後5時40分ユースに到着。今日はずいぶん走ったなあ。


<宿にて>

 宿泊費2100円を支払い、部屋へ行くが、荷物だけが置いてあり、相部屋の人たちは誰もいなかった。カウンターで優待カードを借りてすぐ近くの保健センターへ。この中の風呂が素晴らしいという。いざ!
 オープンして間もないらしく、中はピカピカ、やっぱ風呂は大きく、きれいでなくちゃあねえ。昨夜ほどではないにしろ、結構な時間浸かってしまった。

 風呂を上がり、畳敷の大広間で寝っ転がる。備え付けのテレビではプロ野球のオールスターゲームをやっていた。特に今は興味なし。天井を眺めてぼんやりする。至福のひとときだ。

 保健センターのカウンターに行き、受付のおばちゃんとお話する。この町営保健センターはもともと住民の福祉の向上のために作られたもので、健康ランドなどとはちがうという。営利を目的としないため、風呂なんか200円で入れるし、町予算からの持ち出しも結構な金額になるらしい。住民の福祉の向上と、財政運営のバランスは、非常に難しいのだった。

 おばちゃんからおいしいラーメン屋を教えてもらい、そこで夕飯を食べることに。おばちゃんによると、別にわざわざ喜多方まで行かなくても、塩川のラーメンの方がはるかにうまいという。やってきました「みさお食堂」、ここで田舎ラーメン味噌味600円を注文。う、うまい〜〜〜〜。しかも具たくさんで満腹〜〜。

 宿に戻ると、みんなはユースが経営している(というより、ユースの方が副業)お好み焼き屋で食べているようだった。なーんだ、そうだったのか。でもまあいいや。部屋でみんなが戻るのを待つ。

 やがてみんなパラパラと戻ってきた。僕以外は男5人がバイクのライダー、JR一人だった。毎度おなじみ旅行話に花が咲くが、ここにいるみんなは一人を除いてみんな社会人。明日は3連休の最終日、それが終わったらまた仕事。というわけで、どーしても「あーあ、休み明けたら仕事だなあ」という話になってしまう……。
 「何億円お金もらったら、仕事をやめるか?」という話題も出たが、別にお金だけのために働いているわけではなくて、仕事でやりたいことがあるから働いているのだ。だからいくらもらっても仕事はやめない、というのが結論だった。

 JRの男は今回は鉄道の旅だが、自転車旅行のキャリアも結構長いようだった。僕がいずれは北海道に上陸したいというと、10月に入ったら屋外でテント泊は寒過ぎてたまらんという。北海道で快適に野宿しようと思ったら9月までらしい。そんなに夏が短いのか、知らなかった。今ここで聞いておいてよかったー。

 11時過ぎ、全員就寝。


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日付
タイトル
走行距離
宿泊
まえがき
念願のランドナーを手に入れる。
7月20日 初体験、混浴風呂。 30km 川治温泉(テント)
7月21日 日光街道まっしぐら 109km 会津の里ユースホステル
7月22日 帰りを気にする、この悲しさよ。 61km -
あとがき この走りの軽さを見よ。


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