走行距離:49km
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いよいよ桜島〜指宿、誰がいちばん早く着くか勝負! さあ、誰が最も早く指宿まで着くのだろうか?これを読んでいる皆さんにも予想していただきたい。桜島から鹿児島まで15分おきに出港しているフェリーに乗るのは全員同じ。鹿児島から南に指宿まで、約50kmというところ。勝負の行方やいかに!? 朝食を頼まなかったヒッチハイカーN君が先発した。いきなり差をつけられる。朝食を終え、同時に宿を出たのは僕と18切符A君。しかしフェリーの港までの道のりは、当然僕の方が早く走れる。18切符N君より一本早いフェリーに乗船。 県道227号に続き、海沿いの国道226号を爆走する。信号や交差点はまったくない。226号に沿って、内陸寄りには18切符A君が乗るであろうJR指宿枕崎線が通っている。まだ電車には追い抜かれていない、はず。 空がくもってきた。これは一雨くるか…?カッパを出して着るゆとりはないぞ。その前に指宿だッ!自然とペダルを回す脚にも力が入る。 休憩をいっさい取ることなく走るので、平均速度は時速20km以上をキープしている。こんな巡航速度は都城で日帰りチャリダーと勝負して以来だ。しかし車に乗ったヒッチハイカーN君や18切符A君の電車が時速20kmなはずはあるまい。無事に乗られたら最後、追いつかれ、追い抜かれる一方なのは目に見えている。急げッ。 そして指宿市に入る直前、ちょっとした峠越えの登坂中、向こうからチャリダーが1人下ってくるのが見えた。手を挙げてお互いあいさつしようとしたそのとき。 砂蒸し風呂とは、指宿名物、海のすぐ側に温泉が湧いているために海岸の砂浜全体が暖かく、この砂の中に首を残して砂に埋めてもらうというもの。テレビなどでご存知の方も多いかと思う。そして砂蒸し風呂会館は、今日僕が泊まる予定のユースの向かいにあるのだ。ユースは駅よりも南にある。つまり、すでに彼らは僕の行き先に先回りしていたということ。 砂蒸し風呂会館まで自転車をこいでいくが、彼らの姿は見えない。とりあえず、ユースに荷物だけ預け、さて砂蒸し風呂行くか…と歩きはじめたら、前方にヒッチハイカーN君と18切符A君が並んで歩いているのが見えた。走って追いかける。 この後、N君もA君も北に引き返すという。別れを告げ、僕は砂蒸し風呂に入る。 受付で精算し、浴衣を借りる。タオルは持参。脱衣所で服を全部脱ぎ、浴衣一枚になって海岸に出る。屋根つき柱なしの半野外の特設スペースにたくさんの顔が埋まっており、シャベルを持ったおばさんたちが砂をかけて回っている。僕も空いている「寝床」スペースの一つに身を横たえ、タオルを頭の下に敷き、砂で埋めてもらった。 ぬ、なんちゅー極楽やねん!心地よい圧迫感、適度な熱さ、全身の力が抜けていく。すぐそこからは波の音…。う〜〜ん、ん〜〜〜〜。声にならない声、脱力のため息が自然にもれる。ウトウトと眠くなる。…隣からは気持ちよさそうなイビキが聞こえてくる。…おっさん、ヤケドすんなよ。しかし眠ってしまうのも分かる心地よさ……。すぅすぅ…。 はふー、気持ち良かった。いやぁ、来てよかったよ本当に。二日続けての温泉。なんたるぜいたく。 |
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<宿にて> 4人で阪神タイガースを強くするにはどうすればいいか、阪神タイガースの何がいけないのかについて話し合った。何を隠そう、僕も隠れ阪神びいきなのだ。1992年の快進撃あわや優勝か?という年以来(亀山、新庄、久慈、オマリー、パチョレック、和田、真弓、八木、仲田、湯舟、田村…うーむ現役もいれば、去った人もいるなぁ)ひそかに応援している。けれど年々優勝しそうなかんじが薄れていくので、だんだん阪神の肩を持つのもしんどくなってきてる…。 ペアレントさんが、現在の不況の原因について自説を披露。景気が回復しないのは、携帯電話のせいだという。たしかに携帯電話の普及の広がりはものすごいし、市場も巨大なものだろう。しかしみんな携帯電話にばく大な料金をつぎ込み、モノを買う余裕がなくなってしまう。じゃあ携帯各社がもうかっているかというと、激しい値下げ競争によって売っても売っても利益が上がらない。ハテ、みんなが注ぎ込んだお金はいったいどこへ?という説だった。 高3二人組が通う高校は、なんと、東大合格者日本一を誇る名門私立K校だった。一人は4月から東大、もう一人は早稲田に行くという。ほほぉ〜。K校といえば、勉強バリバリ、そして全校挙げて体育会系、運動もバリバリというイメージ。しかしどうも周囲からは世間知らずのガリ勉君と思われているのか何なのか、二人とも学校名はあまり言いたがらなかった。 4月から東大文科一類(法学部)に入るというこの男、勉強がデキるだけで驕っている連中に大いに怒っていた。彼も官僚とか、指導的な役割を担う立場に最も近いポジションに今いるわけだから、今のまっすぐさを失わないでもらいたい、と思った。 |
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日付
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タイトル
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走行距離
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宿泊
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まえがき
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| 3月3日 | キミは、登りきることができるか。 | 100km | 箱根レイクヴィラユースホステル |
| 3月4日 | 土砂降りの雨、一車線の人生。 | 106km | 焼津セントラルホテル |
| 3月5日 | 東海道しっかりせよ、怒り号。 | 100km | 浜名湖ユースホステル |
| 3月6日 | 一筋に、一筋に、無敵の男。 | 95km | 愛知県青年会館ユースホステル |
| 3月7日 | 天からミゾレの関が原。 | 110km | 近江八幡ユースホステル |
| 3月8日 | 転勤族の故郷とは。 | 83km | 実家 |
| 3月9日 | 作戦変更。 | − | 実家 |
| 3月10日 | 父子伴走。 | 71km | ビジネスホテルともえ |
| 3月11日 | 瀬戸内旅情で休んだ。 | 82km | ユースホステル浄運寺 |
| 3月12日 | 口角泡を飛ばした夜。 | 93km | 倉敷ユースホステル |
| 3月13日 | 決断のとき。 | 94km | 瀬戸田ユースホステル |
| 3月14日 | 春のうららの海だわさ。 | 89km | 松山ユースホステル |
| 3月15日 | 九州上陸作戦。 | 35km | 別府ユースホステル |
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3月16日
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126km
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シティホテルプラザ延岡
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| 3月17日 | ひとり上手と呼ばないで。 | 88km | 宮崎県婦人会館ユースホステル |
| 3月18日 | ダサいキツネと依怙地のタヌキ。 | 59km | 都城ユースホステル |
| 3月19日 | 桜島だ、いよいよ。 | 69km | 桜島ユースホステル |
| 3月20日 | ずっこけるな、三人組の大競争。 | 49km | 圭屋(たまや)ユースホステル |
| 3月21日 | 佐多岬はるかなり。 | 22km | 錦江湾サウスロードユースホステル |
| 3月22日 | 決戦、あばよ、早くー。 | 58km | JR志布志駅待合室 |
| 3月23日 | さらば、さらば。 | 1km | 大島汽船「ありあけ」2等席 |
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3月24日
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34km
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| あとがき | オレの勲章はオレのもの。 | ||