走行距離:59km
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さあ、この日で鹿児島県に入ることになる。いよいよ旅も終盤だ。まずはここまで来れた自分を褒めたたえたい。 都城市から西に向かって再び国道10号を走り始める。都城はいちおうは盆地ということで、峠越えを覚悟はしていたのだが、延々とゆる〜い登りが続くだけでこれといった難所はない。うーむいったいこの登りはいつ下りに転じるのだろうか? などと考えているうちに錦江湾まであと5kmほど、というところまで来てしまった。どうなっているんだ?錦江湾は断崖絶壁だとでもいうのか?? そしてようやく、錦江湾にたどりついた。再び海、だ。湾沿いの国道220号をひたすら南に走る。気分最高なシーサイドライン。邪魔するものは、何もない。さぁ、桜島が見えるのはいつだ〜?? 桜島と本土は、かつて噴火で溶岩が流れ出したことによって地続きになっている。溶岩の上に敷かれた国道224号を使ってついに桜島上陸。桜島の中心、中岳・南岳の南側を西に向かって突き進む。しかし、この224号、アップダウンがかなり激しい!延々と登りが続くわけではないが、溶岩に合わせて道路が設置されているので、溶岩の地形の起伏がそのまま道路にも反映されるらしい。急な登りと急な下りが交互にやってくる。けっこう苦しい、最後の15kmだった。 桜島の大部分はもちろん溶岩で覆われており、そのすき間から松がマダラに生えていて、異様な光景を呈している。そして、桜島の中岳・南岳はウッスラと白い噴煙を上げている。灰が降ってくるというほどでもないが、心なしか目がチクチクするのが分かる。 島をほぼ半周したところで、ユースに到着。うーむ、距離のわりに疲れてしまったなぁ。 |
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<宿にて> そしてこの日のユースのメンツとも、えらく盛り上がってしまった!! みんな一人旅、お互いの旅行トラブル話、エピソード1、エピソード2、エピソード3……それぞれでめちゃくちゃ盛り上がった。こういうときって、みんな「オレはこれこれこぉんなに困ったことあったんだぜぇ!」と言いつつ、顔だけは嬉しそうなのだ。聞く方は聞く方でゲハゲハ大爆笑の連続。もちろん僕も例外ではない。 そんな中で一人だけ異彩を放っていたのは特急グリーン車30代男である。おそらくホステラー歴はこの中では最も長いに違いない。そして、最もスマートな旅の仕方を知っているのもこのグリーン車男だった。時間と移動距離、金額を考えた場合、特急やグリーン車も利用可能な地域限定周遊券を使ったほうが絶対に快適な旅が出来る、もっと頭を使えと、しきりに18切符軍団に説いている。そして、昔は自転車にも乗っていたらしく、ラジオは持っていなきゃダメだとか、あれはいるけどこれはないのかそれはいかんだとか、僕にも説教たれてくる。 誰かがトラブル話をするたびに、それはダメだ、こーしなさいとウルサイの何の。いいじゃん。もはやトラブルそのものをネタとして楽しんでいるんだから!18切符軍団は貧乏旅行を楽しんでいるんだから。みんなはどう思っていたか知らないが、この男だけはオレは好かんかったね。「オレは旅の先輩だぜ、おまえら何もしらねーなぁ」ヅラするなよ。 しかしまあ、熱い若者たちの異様な熱気は夜中まで続いたのだった。そして、ヒッチハイカー18歳と、18切符大学4年生と、チャリダー23歳(僕)は、結局翌日は指宿(いぶすき)を目指すということになり、誰が指宿に最も早く着くか競走しようということになった。おー、おもしろそーじゃんかよー。こいつは負けられないぜっ! 話の輪には加わらず、一人でボー然とテレビを見ている男もいた。うむ。きっと彼は、別府ユースで僕がそうだったように、疲れているのだろう。 |
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日付
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タイトル
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走行距離
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宿泊
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まえがき
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| 3月3日 | キミは、登りきることができるか。 | 100km | 箱根レイクヴィラユースホステル |
| 3月4日 | 土砂降りの雨、一車線の人生。 | 106km | 焼津セントラルホテル |
| 3月5日 | 東海道しっかりせよ、怒り号。 | 100km | 浜名湖ユースホステル |
| 3月6日 | 一筋に、一筋に、無敵の男。 | 95km | 愛知県青年会館ユースホステル |
| 3月7日 | 天からミゾレの関が原。 | 110km | 近江八幡ユースホステル |
| 3月8日 | 転勤族の故郷とは。 | 83km | 実家 |
| 3月9日 | 作戦変更。 | − | 実家 |
| 3月10日 | 父子伴走。 | 71km | ビジネスホテルともえ |
| 3月11日 | 瀬戸内旅情で休んだ。 | 82km | ユースホステル浄運寺 |
| 3月12日 | 口角泡を飛ばした夜。 | 93km | 倉敷ユースホステル |
| 3月13日 | 決断のとき。 | 94km | 瀬戸田ユースホステル |
| 3月14日 | 春のうららの海だわさ。 | 89km | 松山ユースホステル |
| 3月15日 | 九州上陸作戦。 | 35km | 別府ユースホステル |
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3月16日
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126km
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シティホテルプラザ延岡
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| 3月17日 | ひとり上手と呼ばないで。 | 88km | 宮崎県婦人会館ユースホステル |
| 3月18日 | ダサいキツネと依怙地のタヌキ。 | 59km | 都城ユースホステル |
| 3月19日 | 桜島だ、いよいよ。 | 69km | 桜島ユースホステル |
| 3月20日 | ずっこけるな、三人組の大競争。 | 49km | 圭屋(たまや)ユースホステル |
| 3月21日 | 佐多岬はるかなり。 | 22km | 錦江湾サウスロードユースホステル |
| 3月22日 | 決戦、あばよ、早くー。 | 58km | JR志布志駅待合室 |
| 3月23日 | さらば、さらば。 | 1km | 大島汽船「ありあけ」2等席 |
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3月24日
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34km
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| あとがき | オレの勲章はオレのもの。 | ||