走行距離:110km |
| さあ、今日はかなりの距離を走らなければいけない。名古屋から一気に滋賀県の近江八幡まで走りきらなければユースには泊まれない。今日はしんどいぞ。
名古屋から近畿地方に抜ける主なルートとしては、国道1号沿いに三重県の鈴鹿を通るルートと、岐阜県の関ヶ原を通るルートがある。国道1号はもろに山脈越え(鈴鹿峠)
で、まさに自動車のためのルート。一方関ヶ原は地名にも「峠」がつかないし、鉄道が通っているくらいだから、勾配は鈴鹿ほどはきつくないはず。
うんちくはこれぐらいにして、まずは走らなければ。名古屋から10kmほど西に向かい、ほんの10分間ほどの間に、木曽川、揖斐川、長良川を渡る。いわゆる「輪中(わじゅう)」地域。昔、小学校の社会科の授業で習いましたね。
たしかこのあたりには、僕が以前から行きたいと思っていた「養老天命反転地」という公園があるのだが、寄り道している時間はなさそうなので、今回はパスすることにした。またも観光名所を逃しているぞ。
狭い登り道と、片側一車線規制(何でこんなに工事だらけなんだ?)に苦しみながらも、 ようやく南側から関ヶ原にさしかかった。ここからは再び幹線道路(国道21号)を使わざるをえない。しかし、さすがに古来より畿内と東国の境目となっていた不破関、国道21号も登坂するにつれどんどん道幅が狭くなっていく。
どうにもこうにもたまらず、3時頃関ヶ原をほぼ登りきった所にあったレストランに入る。 何やら雲行きが怪しいかんじ。
米原まで下りてきた時点ですでに時間は午後4時。まだまだ近江八幡ユースまでは40km近くある。宿に着くのは7時近くになるかもしれないな、、、。 関ヶ原の下りで降り始めたみぞれが、今度は雪に変わった。湖岸の夕暮れはもちろんふだんは美しいのだろうが、今はただのどんより曇り空。琵琶湖の湖面も、もちろん外海ほどではないにせよ荒れている。あー、せっかくの快走快適ルートが〜。 彦根を通って南西に飛ばすのだが、彦根といえば彦根城である。僕は以前、民間の街歩きサークルに入っていて、彦根城(美しい平山城です)や城下町の路地裏も歩いたことがあり、機会があればぜひもう一度訪れたいと思っていたのだが、時間も時間だし、この天気で寄り道する元気もなくし、通り過ぎてしまった。雪の中にうっすらと見えるお城を走りながら拝んでオシマイ。また観光ポイントを逃しているぞ? 近江八幡市に入ったときには、あたりはすっかり暗くなっていた。しかも周りは山と田んぼしかなく、街灯もろくについていない。これでは先が見通せないし、道路案内の看板もよく見えない。時間はすでに6時をまわっている。ユースに連絡を入れていなかったので、今日は飛び込みになってしまうのは仕方なさそうだけれど、飲食店の類がまっ たくないのが気になった。しかし、今は何より宿にたどりつくのが最優先。 そして7時すぎ、ようやくユースにたどりついた。小学校の木造校舎を改造した、なかなか趣のある建物だ。ここは事前に予約しておけば近江牛のステーキを焼いてくれるのだが、予約も何もしていない僕は、当然のことながらステーキはもちろん夕食自体がない。はぁ、まあたどりつけただけでよしとするか、、、。 |
| <宿にて> チェックインすると、食堂でその自転車の持ち主が二人して近江牛ステーキを食べているのが見えてしまった。 けっきょく予約なしで当日突然宿を直接訪れる「飛び込み」で泊まることになったので、夕飯は今日もカロリーメイト。持っててよかったカロリーメイト。さびしい、わびしい。いくらカロリーが足りていても(足りないけれどね)、気分的にあんまりよろしくない。浜名湖に続き、カロリーメイトの夕飯はすでに2度目だ。これからは夕飯の確保にもっと気を配る必要があるな。 部屋では、表に止めてあった自転車の持ち主2人と同室だった。大学の自転車部に入っており、愛媛県で合宿を終え、しまなみ海道(瀬戸内の尾道〜今治を島づたいに結ぶ道)を通り、 そこから名古屋まで自主的に自転車で戻る途中だという。ということは、山陽道を通ってきたのか。ちょうど僕がこれから行くところじゃないか。これはいろいろと聞いておかねば。今回初めて出会う、モノホンのチャリダー。
彼らといろいろ話したのだが、僕が今日は名古屋から110km走ってきたという と、「100km超えたんですか〜、すごいですね〜!」と驚かれた。東京からここまで、毎日平均100kmペースで走っていると言うと、「毎日100kmですか?すげー」とよりいっそう驚かれた。そうなのか?100kmは多いのか?
東京を出て今日で5日目。そのうち一日中晴れていたのは2日だけ。そのうち1日は焼津から浜名湖まで、強烈な向かい風に襲われた日。純粋に快走できたのはたったの一日だけだ。 彼らからはいずれ僕が通るであろう山陽道やしまなみ海道の話を聞き、僕は明日彼らが通るであろう関ヶ原の話をした。本物のチャリダーと自転車話をじっくりできたのは今回が初めてだったので、かなり楽しかった。ツーリングマップルは便利だけれど「快適なアップダウン」とか「気持ちのいい峠越え」だとか、やはりオートバイ向けなんだよなぁという ところで意見が一致。 テレビをつけてみると「モーニング娘。」の中澤裕子の脱退話をやっていた。特にファンというわけではないけれど、「モーニング娘。」の中でも彼女は勤め人の経験もあり、その存在のおかげで安心してグループを見ていられるという面もあったように思う。、、などと、久々に俗世間の話題にふれた夜だった。 |
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| 日付 | タイトル |
走行距離 | 宿泊 |
| まえがき | |||
| 3月3日 | キミは、登りきることができるか。 | 100km | 箱根レイクヴィラユースホステル |
| 3月4日 | 土砂降りの雨、一車線の人生。 | 106km | 焼津セントラルホテル |
| 3月5日 | 東海道しっかりせよ、怒り号。 | 100km | 浜名湖ユースホステル |
| 3月6日 | 一筋に、一筋に、無敵の男。 | 95km | 愛知県青年会館ユースホステル |
| 3月7日 | 天からミゾレの関が原。 | 110km | 近江八幡ユースホステル |
| 3月8日 | 転勤族の故郷とは。 | 83km | 実家 |
| 3月9日 | 作戦変更。 | − | 実家 |
| 3月10日 | 父子伴走。 | 71km | ビジネスホテルともえ |
| 3月11日 | 瀬戸内旅情で休んだ。 | 82km | ユースホステル浄運寺 |
| 3月12日 | 口角泡を飛ばした夜。 | 93km | 倉敷ユースホステル |
| 3月13日 | 決断のとき。 | 94km | 瀬戸田ユースホステル |
| 3月14日 | 春のうららの海だわさ。 | 89km | 松山ユースホステル |
| 3月15日 | 九州上陸作戦。 | 35km | 別府ユースホステル |
| 3月16日 |
126km | シティホテルプラザ延岡 | |
| 3月17日 | ひとり上手と呼ばないで。 | 88km | 宮崎県婦人会館ユースホステル |
| 3月18日 | ダサいキツネと依怙地のタヌキ。 | 59km | 都城ユースホステル |
| 3月19日 | 桜島だ、いよいよ。 | 69km | 桜島ユースホステル |
| 3月20日 | ずっこけるな、三人組の大競争。 | 49km | 圭屋(たまや)ユースホステル |
| 3月21日 | 佐多岬はるかなり。 | 22km | 錦江湾サウスロードユースホステル |
| 3月22日 | 決戦、あばよ、早くー。 | 58km | JR志布志駅待合室 |
| 3月23日 | さらば、さらば。 | 1km | 大島汽船「ありあけ」2等席 |
| 3月24日 |
34km | − | |
| あとがき | オレの勲章はオレのもの。 | ||