11月3日:これがユースだ。

走行距離:約100km
ルート :世田谷〜厚木〜松田〜御殿場
宿 泊 :御殿場ユースホステル


 

さて、出発なのだ。5月にマウンテンバイクを買ったものの、多摩川や日の出町、羽田空港などへサイクリングするだけで、ほとんど自転車を使う機会がないままだった。渋谷のバイト先まで自転車で行ったこともあったが、通勤時間帯の自動車の量はハンパではない。あっという間に挫折した。というわけで気合十分の今回のツーリング。

 東急ハンズで購入したパニアバッグに荷物を積んで、出発。キャリアから両サイドにぶら下げるようにして取り付けるので、荷物の左右のバランスがとりやすい。るんるん気分で走り始めるが10秒ほどで自転車を止めた。ペダルを回す足が、パニアバッグにカスッ、カスッと当たるのである。???原因はすぐに分かった。パニアバッグを前後逆に取り付けていたのだ、、、。おのれはアホか!前後を正しく直し、気を取り直して進撃開始。

 家を出て、旧甲州街道沿いに東へ進み、環八通りとぶつかったところで環八を南下する。やがて渋谷方面から溝口方面、そして御殿場へとつながる国道246号にぶつかり、あとはこの道に沿って西へ西へと進むだけだ!今回のルートはいたって単純。

 国道246号について、特筆することはない。ひたすら市街地の中を貫く道路で、交通量がすさまじい。ただひたすらがまんがまんの道のりなのだ。世田谷から多摩川を渡って川崎、横浜の内陸部を通る。町田をかすめ、大和、海老名、厚木と走り、伊勢原、秦野。そして松田を過ぎたあたりから周囲の緑が濃くなってきた。

 松田から先は北側に並行する東名高速道路を見上げながら走ることになる。頭上の山々にトンネルをくりぬき、橋を渡し、その上を自動車どもが疾走している。高速道路や公共事業の必要性が取りざたされる昨今だが、こうした大構築物を見ていると、素直にその土木技術の高さに感心してしまう。

 山北町に入ったあたりから勾配が明らかにきつくなる。がしかしここはギアの力を借りて粘り強く登っていく。いろは坂ほどの勾配ではないぜ。これぐらいで手押しをするわけにはいかない。うぬぬぬぬーと踏ん張り、残り距離を頭の中で計算しながらジワジワ登坂していく。246号と国道1号では、どちらが勾配がキツイだろうか?

 県境を越え、神奈川県から静岡県に入ったところで国道246号を下りる。御殿場ユースホステルは246号からはやや離れた場所にあるのだ。しかしあいかわらず登りは続く。すれ違った地元のおばさんに、たまらず「この先もまだ登りは続きますか?」と必死の形相で訊いてしまった。もう少しで登りは終わるらしい、、、、。もう少し?どれくらいだろうか。実際のところ。

 と思っていたら本当に登りが終わってしまった。ハーと一息入れ、国道138号にぶつかり、ユースホステルを目指す。11月にもなれば日が落ちるのも早い。空が暗くなってきた。暗くなる前に宿にたどりつかねば。東名高速をくぐり、ユースがあると思しきあたりを走り回る。うーむ、ユース協会発行のこの案内図は、分かりにくいんだよなぁ、、、ブツブツ。しかしどうにか暗闇の中にユースの標識を発見し、路地に入り、宿にたどりついた。いやー、オツカレサマでした。

 チェックインを終え、夕飯を頼んでいなかったので外に食べに出かける。来る途中に見つけた焼肉屋。疲労困憊の体に、よくきく。しかし、、、、、一人だと、お肉がこげるこげる。

 宿に戻り、明日の宿を予約する。まあ今回はユースに止まるのが目的の一つでもあるので、山中湖イーズユースゲストハウスを予約する。

 さて、宿に戻って他のホステラーと歓談。パソコンソフト開発会社のプログラマの男、信用金庫の営業マンを経て今は神戸市役所に勤める男、工場をやめ、放浪中の元作業員、そしてユースのペアレントさんも含め、歓談というか、それは議論だった。ユースホステルの未来について、だとか人生における仕事の意義について、だとか。みんな旅慣れている人ばかりで、全国各地のユースを泊まり歩いているらしく、情報交換にも花が咲く。

 そして人生談義。未だフリーター暮らしの僕はほとんど聞き入ってばかりだ。みんな、人生語る語る。逆にオレには語るべきものなど何もないに等しい。特に工場をやめ、人生模索中だという彼は、「ぼくはね、人生迷うと旅に出て、こうしてユースに止まって自分の道を考えるんですよね」という言葉が印象に残った。話は大いに盛り上がったが、11時就寝。


日付
タイトル
走行距離
宿泊
まえがき
再び実家への道を探る。
11月3日
これがユースだ。
約100km
御殿場ユースホステル
11月4日 山中湖・河口湖・・・樹海。 約90km 山中湖イーズユースゲストハウス
11月5日
痛快ダウンヒル、道志みち。
約90km
あとがき
西への道は見えたり。

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