| 1996年5月30日、大学に入って2か月が過ぎました。授業は楽しいし、サークルはもっと楽しいし、楽しくてしょうがない毎日であります。そして有り余るエネルギーを消費するべく、何かとんでもないことをやろうと思い立ちました。 もともとシャイなくせに目立ちたがりという相反する気質を持つ僕は、地味だけれどもすごそうなこと、しかも体力のない自分としては意外性のあることをやろうという観点から、自転車で遠出をしようと思いつきました。まさかこのときの遠出が後の自転車旅行につながろうとは思いもしなかったわけですが、、、。 <方針> ●「なんかすげー」と思えるくらい遠くまで走る ●夜7時40分から「刑法一部」の授業があるので、それまでには帰ってくる (僕が行っていた大学には、昼夜開講制といって夜にも授業があったのだ) ●とりあえず、最低限でも新宿までは行く |
| 午前11時、学生食堂で昼飯を食べ、生協でペットボトルのお茶と菓子パンを購入し、リュックに入れて出発。 八王子から野猿街道を通り、関戸橋で多摩川を渡ります。多磨霊園、東八道路、人見街道、青梅街道などを使って、午後2時、新宿に到着しました。風景がどんどん変わっていき、中野区から新宿区にかけ、前方に高層ビル群が見えてきたときには体が震えました。 「すげー、電車を使わずに、ふだん電車でしかこれないようなところまで来ちまったよー」 |
| まだ授業時間までには余裕があるので、もうちょっと足をのばしてみることに。四谷まで出て、外堀通り経由で霞ヶ関、永田町まで到達しました。生まれて初めて見る国会議事堂、最高裁判所、首相官邸。法学部生らしく?三権分立のシンボルを全て制覇しました。頭上には首都高速がウネウネと走っており、都会らしい風景を演出しています。 そして再び新宿まで戻ってきたのは午後4時。もうそろそろ八王子に引き上げなければなりません。 |
| 帰りは甲州街道を通って調布まで走り、急な丘を越えて聖蹟桜ヶ丘、野猿街道経由で大学まで戻ってきました。さすがにヘトヘトです。ヘトヘトなまま夜の「刑法一部」の授業へ突入。 んやー、今こうして授業を聴いている周りの連中は、誰も僕が今日自転車で都心まで往復してきただなんて誰も思っていないんだろうナー。・・・そう考えるとなぜか急に頬がたるんでニヤけてしまうのでした。分かります?この感覚。分かる人、お友達になりましょう。 こうして、僕の自転車遠出デビュー戦は無事に終わりました。 |
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