| メッセンジャーとして稼働して4か月。デビュー当初はまともな稼働さえ危ぶまれましたが、どうにかこうにかやっています。メッセンジャーとしては平々凡々としたレベルですが、ここまで走って気づいたことを記しておこうと思います。自分も稼働前にこれだけ知っていればもっとやれたのに…というような内容なので、メッセンジャーになりたい人は参考にしてください。 Googleで検索するのは手間だし、メッセンジャー会社の求人コーナーにはカッチョイイことしか書かれていないし(必要なのは情熱です!とか…それはもちろん大事だけれど肝心なのは「ノウハウ」)。なお、ここに書いたのはあくまで初級編です(僕自身が初級だから)。 <最も大事なのは走る速さではない!?> ただ走ることだけが仕事ではありません。肝心なのは真心を持ってお客様と接することです…などというカッチョイイ訓示はおいといて、もっと実践的なことを取り上げます。ここに2人のメッセンジャーがいたとします。 マップ君:巡航速度25キロ、最高速度30キロ。スポーツ音痴。ただし道路や交差点、主要顧客の場所はよく覚えている。 マッハ君:巡航速度35キロ、最高速度45キロ。メッセンジャーになる前から多摩川をロードで飛ばしていた。ただし道路や交差点の覚えが悪く、主要顧客の場所も覚えていない。 メッセンジャーとしてどちらが優秀か?…それはもちろんマップ君の方です。自転車をこぐ速さそのものは凡人クラスですが、1日仕事をやらせてみたら、走るだけしかとりえがないマッハ君よりもマップ君の方がたくさん件数をこなせます。 マッハ君はたしかに走る速さは大したものですが、どうせどこかで赤信号に引っかかります。…まぁ35キロとか45キロで走れれば突破できる信号も増えるかもしれませんが、地理を覚えていないのは致命的です。マッハ君が「あれ?どこだっけ?」などと言って地図を開いて顧客の場所を確認している間にたちまちマップ君に追い抜かれます。それぐらい地図を出して開いて確認するというのは時間のロスになり、そして走る速さそのもので生み出せる時間の貯金は大したことがないのです(メッセンジャー会社の面接でも研修でもこう言われるはずです)。 仕事では1日に80〜100km走りますが、走っている間ずーっとシャカリキに全力でこぐというのはエネルギーの無駄遣いです。向こうに見えている信号が赤になったばっかりなのに、メッセンジャーの横をロードに乗ったあるツーキニストが全力で追い抜いていくとします。しかし赤信号に引っかかってストップし、メッセンジャーに追いつかれます。メッセンジャーはこんなとき(ベテランほど)赤信号のはるか手前から減速して無駄な力を使いません。きっとこのツーキニストは前方の信号すら見ていないのでしょう。速いけれど、視野が狭いんですね(そしてオレはメッセンジャーより速いぜ!と得意になっている…カワイイものです)。 また、急ぎの荷物を積んでいるときと、荷物の配送が終わった後、別な注文が来る前に待機ポイントまで移動するときのスピードもちがいます。 メッセンジャーは自転車に乗るイメージが強いので自転車をこぐスピードだけに目を奪われがちです。僕もメッセンジャーになる前はそうでした。しかしそんな走るスピードよりも、通る信号の数を減らすようなルート取りをし、直線に近いルート取りをし、何度も行く顧客は住所を聞かなくても地図を見ずに行けるようになる…こうしたことの方が優先順位としては高いのです。無線で会社名だけ聞くのと、住所まで聞いて住所をメモって地図を出してページを繰って確認してまた地図をしまうのとでは、動き出しの時間がちがいます。 マップ君のように地理に明るいわけではなく、マッハ君のように速くも走れない…このような初心者メッセンジャーがいれば、トレーニングを積んで走るスピードを上げるよりも、 地理を覚えた方が売上の向上につながります。巡航速度25キロを35キロに上げるのと、地理を覚えて地図を見る回数を減らすのでは、後者の方が簡単で、かつ効果も大きいわけです。数えてみたら、今の僕で、65箇所の顧客については地図を見なくても行けます。うーん、100箇所は覚えたかと思いましたが…意外に少ないですね。 地理とは別に、ビルごとの出入口の場所や受付手続きの有無、エレベーターの場所なども覚えておきたいところです。 これを覚えていないと正面玄関から一般客と同じように入ろうとして警備員に阻止され通用口まで回らされたり、逆に通用口などなく、正面から堂々と入ってよいビルなのに、それを覚えておらずムダに通用口を探してしまったり。こういうのも時間のロスにもなります。特に「公開空地」を広く取ってあるビルだと、自転車を停めた場所からビルの建物までが遠いので、とんだ時間のロスです。ビルに入ってからも迷わずサッサカ歩けるか、てきぱき接客できるか、エレベーターと階段をうまく使い分けられるか…これらの要素によっても配送時間は左右されます。 というわけで、メッセンジャーとして仕事が早いかどうかというのは、単に路上を走るスピードで決まるのではなく、むしろ走るスピード以外の要素によって決まるように思います。もちろん最終的には走るスピードも速いにこしたことはありませんが…。 なんちゃってチャリダーの僕の最大の弱点がこの走るスピードで、巡航速度は26〜27キロ、最高でも30〜32キロ程度です。ちなみに九段坂の登りではどうにか20キロを保てる程度で、TBS前の三分坂では、なんと自転車を下りて手押しして駆けています!(2005年夏現在。うわ書いてしまったよ…手押しするメッセンジャー) 重さ13kgを超えるランドナーで、しかも乗っている人も非力。だからあまりスピードを求めないでおくれ(泣きが入る)。 引き続きましてメッセンジャー初級編FAQといきますか…(作成中) |
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