| 都会の自動車、多すぎますね。排気ガス、交通渋滞、騒音、迷惑駐車。自動車がもたらす害悪を挙げればキリがない。自動車は、ガソリンという形で確実に地球の資源を消費しつくす存在です。そして、日本国内で交通事故によって命を落とす人の数は年間1万人。日本人の死因の上位に顔を出します。 そこのけそこのけ車が通る。うわっ、人をひいてしまった!ち。車体にキズが。あー処分もんだよ、賠償もんだよ。あーついてねーな。などという人はまさかいないでしょうけれども、自動車という無敵の箱を操ることによる非人間的な心理上の変質だって、きっとあると思うんですよ。 しかも乗用車に乗る人は、たいてい一人で乗っています。どんな近場でも乗用車、バスや電車を使わずに乗用車。人ひとりがラク〜に移動するためだけに、さまざまな害悪を撒き散らす、こんなわがまま千万な乗り物が他にあるでしょうか? ことわっておきますが、私は全面的排他的な自動車廃止論者ではありません。 現在の快適でラクチンな大量消費社会が、自動車によってもたらされていることは間違いない。戦後日本の産業復興は自動車産業をテコに行われ、これなくして日本の経済発展はありませんでした。現在の日本の物流は、主にトラックが支えています。トラック輸送がなかったら、全国津々浦々まで、ありあまる消費物資がいきわたりません。自動車免許を持たない私とて、自動車の恩恵を受けているわけです。また、公共交通手段の発達していない地方では、自動車は欠くことのできない移動手段です。 短絡的な自動車排泄論は、親のスネかじっているくせに親の悪口を言うようなものです。日本で暮らす以上は自動車の恩恵からは逃れようがない。 しかし、これまでの都会では、公共の道路空間があまりに自動車中心に配分されすぎてきました。車がうなりを上げて走り過ぎる横で、かろうじてわずかな幅の歩道が確保されるのみ。歩道があればまだいい方で、ガードレールはないし路肩もほとんどない、ただ車しか通れない、そんな道路もたくさんあります。お、歩道発見路肩発見と思いきや、駐車中の車がドーンと占拠していたり。道路を通りたけりゃ、車に乗れ、こう言わんばかりの道路事情です。 いつまでもこのままの自動車優先社会が存続できるとは思いません。本来的に環境や人間への害をもたらす自動車は、都会においてはこれからは徐々に衰退していくべき乗り物ではないかと思うのですが、いかがでしょうか? 自動車を、他の交通手段に転換する条件については、また別項で述べることにしましょう。 |
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