02.自転車旅行がマイナーなのはなぜか?

「何で来ているの?・・・え、自転車!?」


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 「自転車が趣味です」といった場合、たいていの人はカラフルなユニフォームに身を包み、ヘルメットとサングラスを装着し、タイヤのほっそ〜いロードレーサーで快走する、こういうスタイルを思い浮かべる方が多いと思います。実際、休日に多摩川のサイクリングロードなどに行くと、このようなスタイルのサイクリストたちが数多く走っています。・・・これは、非日常の趣味としての自転車の、一つの代表的な形ですね。

 もう一つ、非日常の趣味としての自転車の形として、自転車によるツーリングがありますが、これがなぜかあんまり見かけない。自転車旅行をしている最中に、たまーにすれ違うぐらいで。そりゃ、夏の北海道だとか、期間と場所を区切れば大勢いますけれどね。けれど、自転車旅行を趣味としている人って、周りにそうそう見かけないでしょう?

 自転車に荷物をくくりつけ、えっちらおっちらこぎ通し、足の向くまま、気の向くまま。

 思うに、今はこのような多大な行動力が求められる旅行は、あまり好まれない傾向にあると思います。その証拠に、長距離ツーリング専用の自転車゛ランドナー゛が、絶滅の危機に瀕しているではありませんか。そもそも数が売れないから、製造されない。また、かつては貧乏旅行の代名詞であったであろうユースホステルも、最盛期に比べて半減したとも言われています。

 たしかに自転車旅行は、若い世代の間では大学の「自転車部」を拠点にしぶとく生き延びてはいるようです。けれどもそれはあくまで部活関係者だけの世界。レジャーとして、たとえばスキーやスノボをやったり、テニスをやったり、ボウリングをやったりというのはかなり一般的なことですが、(部活ではなく)レジャーとして自転車旅行をやるという話はあまり聞きません。

 思うに、今は若者がお金を持っているので、どこか旅行に行くとなれば、誰かの車に乗ってビューンということになるのではないでしょうか。今はレンタカーを含む自動車、パック旅行、格安航空券など、ある程度のお金さえあれば、手軽に旅行というレジャーを楽しめる環境が整っています。限られた時間で、素早く旅行のウマミを享受するには、これらを利用するのが手っ取り早いのです。

 かくして、自転車旅行は、自転車でわざわざ移動するということに意義を見出す者による「ディープでマイナー」な趣味となるのでした。ベタな観光ではないし、(キャンプや釣りなどの)純然たるアウトドアとも少し違う。

 ・・・本当は、自転車旅行をするのって、さほど特殊な能力はいらないんだけれどなぁ。

03.都会の自動車をこきおろす
01.チャリダーって何だ?
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